療育について

①療育とは

    障がいのあるお子さんの発達を促し、自立して生活できるように援助する取り組みを「療育」と言います。

    障がいのあるお子さんが社会的に自立できるように、身辺自立や苦手なことを伸ばすことを意識した働きかけをしたり、コミュニケーションなどの社会的スキルを獲得できるように支援します。

    「小児」「その後」と分けて考えるのではなく、連続した成長発達の過程を見据えて支援することが重要になってきます。


    ②療育の対象

      基本的に18歳以下のお子さんが対象となります。

      年齢や障がいの種類などによって、受けられる療育の内容は様々です。


      ③療育の効果

        食事、排泄、身支度などがひとりでできるようになる
        認知、言語、運動などの能力の発達が促される
        受け答え、挨拶、表情・感情の理解を通して、他者とコミュニケーションをとることができるようになる

        など、それぞれのお子さんに生じている困難・障がいや、療育の目的、プログラム内容、時間・頻度、指導者の専門性に応じて異なりますが、様々な効果が期待できます。


        ④療育の目標

          療育の目標は、単に運動機能や知的能力の向上にとどまりません。

          育つうえでの自信や意欲をつけること
          発話だけに限定されないコミュニケーション能力をつけること
          将来的な地域生活を念頭に入れ、生活技術を向上させること
          自己決定、自己選択ができるようになること

          などを視野に入れます。


          ⑤早期療育の重要性

            療育を始めてすぐに変化が見られることはまれです。

            しかし、適切な支援を続けることで、お子さんは着実に成長していきます。

            お子さんが幼い頃から保護者が特性を把握し、心を安定させながら育てる環境を作ることで、お子さんが持っている能力をさらに伸ばしていける可能性が広がります。

            よって、早い時期からの療育が重要であるといえます。


            具体的な効果

            事例①

            以前は室内でおもちゃを使った一人遊びを好んでおり、お出かけをしたがらなかったAくん。

            少しずつ庭で鬼ごっこなど、体を使ってお友達と遊ぶことができるようになってきました。

            公園に出かけ、遊具を使って遊んでいるうちに、持久力がついたり、以前では登れなかった場所に登れるようになったり、身体能力の向上が見られました。

            また、他のお友達にも遊具を譲ってあげたり、時間になったら遊ぶのを終えることができるようになるなど、社会的スキルの向上もみられました。

            事例②

            悲観的な性格ですぐに諦めることが多かったBくん。

            年下の子に対するお兄さん役を任せてみました。

            すると、優しい声かけをしてくれ、みんなから頼られるようになりました。

            周りから褒められたり感謝されることが多くなり、自然と前向きな姿勢へ変化していきました。

            事例③

            お母さんと離れるとすぐに泣きだし、パニックになってしまうことが多かったCさん。

            落ち着いて過ごせるように環境を調整してみました(例:お出かけなどで施設内の人数を調整、音の鳴る絵本などで好きなことをして遊んでもらう等)。

            すると、少しずつ環境に慣れ、身の回りの動作(靴をしまう、トイレに行く等)でできることが増えていきました。

            また、お母さんと離れる場面も落ち着くことができるようになっていきました。

            今では机に向かって塗り絵に挑戦したり、庭で遊んでみたり、できることがさらに増えています。


            ひとりひとりのお子さんのペースに合わせ、日々のプログラムを進めていき、できたことを褒めてあげ、おうちの人にも伝えます。

            すると、お子さんの自信につなげることができ、もっといろんなチャレンジをしてみよう!という流れを作ることができます。


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